2020/07/17 16:02

「鏡について」

始まりと反復の間で待ち伏せられている視界
絶えず見つめることをやめないその視線から
重層的に繰り広げられる迷路
視線をイマージュが遮り
ある不透明な部分を生み出す
中間的な空間
表と裏 夜と昼
そのどちらでもなく
同時にその両者である
わたしとわたしの間のズレ
自己同一生の裂け目
距離は見ることの可能性
見ることが可能になるためには
わたしと対象の間に距離を必要とする
空間の中で閉じ込め凝縮させた空虚で不透明な世界